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「アイ・エイ・アイ」:IAI

サントリー美術館
サントリー美術館

東京都港区赤坂9-7-4 :六本木・東京ミッドタウン ガレリア3階
「東京ミッドタウン」 21世紀の日本を代表する街、世界に類を見ない独創的な街が誕生しました。



GLASS DESIGN from FINLAND
the Land of Forests and Lakes

時代を超える 生活の中の美
森と湖の国 フィンランド・デザイン

フィンランドの豊かな自然に囲まれた環境は、数世紀にわたって独自の物質文化を生み出しました。そうした文化に息づいたフィンランドの民族叙事詩である 『カレワラ』 の精神に見られるロマンティシズムは、モダニストたちの手でさらに進化を遂げるのに適した素地であったのです。フィンランドを代表するデザイナーたちは国際的に認知され、海外の展覧会での成功によってその名声を高めていきました。

彼らを取り巻く美しい自然と風土は、時に創作のインスピレーションとなり、作品や製品の色となり形となって溶け込んでいきました。フィンランドのガラスや陶磁器、家具の数々は、機能性を重視しつつ、美しさも兼ね備えています。なかでも “timeless design product (時代を超えた製品)”をコンセプトに作られてきた生活用品は、私たちの暮らしに洗練されたデザイン性をもたらし、まさに「生活の中の美」 といえるでしょう。


会期:
2012 11/21(水)〜2013 1/20(日) 巡回展は終了しました。
休館日:毎週火曜日、年末年始[2012 12/30(日)〜2013 1/1(火)]

開館時間:10時〜18時 ※金・土、および2012 12/23(日)、2013 1/13(日)は20時まで開館
※2012 12/28(金)、29(土)は年末のため18時で閉館

※いずれも入館は閉館30分前まで
※開館情報は、今後の状況により変更する場合があります。詳しくはホームページで公開しています。

会場:サントリー美術館 六本木・東京ミッドタウン ガレリア3階
巡回先:大阪市立東洋陶磁美術館 2013 4/20(土)〜7/28(日)
北海道立近代美術館 2013 10/1(火)〜11/24(日)


時代を超え、生活に根ざした機能美溢れるフィンランド・デザイン

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オーロラ

GLASS DESIGN from FINLAND
時代を超える 生活の中の美
「森と湖の国 フィンランド・デザイン」
2012 11/20 プレス内覧会


―本展覧会 「News Release」 「GLASS DESIGN from FINLAND:カタログ」より抜粋して掲載しています―
「展示構成」

20世紀前半から台頭したフィンランドのデザインは、アルヴァル&アイノ・アールト夫妻、カイ・フランク、タピオ・ヴィルッカラ、ティモ・サルパネヴァ、オイヴァ・トイッカら優れたデザイナーを輩出し、特に1950年代からは国際的な評価を得て、現在に至ります。
フィンランドを代表するガラスメーカー 「イッタラ」 が “Lasting design against throwawayism (使い捨て主義に反する永遠のデザイン)”というメッセージを掲げ、現在も生産を続けているように、その姿勢は常に地球にやさしく、自然と共にあり続けています。
本展は、フィンランド・デザインの魅力を、18世紀後半から現代に至るガラス作品150件を中心に鑑賞します。森と湖の国のデザインが繰り広げる世界を、クリスマスの到来とともに楽しみます。


第T章: 1930年代 躍進期

第T章: 1930年代 躍進期 ―アルヴァル&アイノ・アールト
1930年代、「より美しく、デザインされた日用品」を求める新しい価値観が台頭し、広く波及しました。機能的であると同時に、美しく、しかも決して値が高くなりすぎず、万人が手に出来る、フィンランド独自のデザイン文化が根付いていくことになります。
アイノによる、機能と美しいフォルムの作品シリーズは、1936年の美術展覧会「ミラノ・トリエンナーレ」で金賞を受賞。本章では、アルヴァル&アイノ・アールト夫妻を中心とした1930年代躍進期の作品です。


第U章: 1950年代 黄金期

第U章: 1950年代 黄金期 ―カイ・フランク、タピオ・ヴィルッカラ
第二次世界大戦によるガラス製造の中断は多大なる影響を及ぼす。質の高い製品を海外に示すことを目指して、フィンランドのガラス製品は、1946年以降、すべてプロのデザイナーが手掛けるようになる。1951年タピオ・ヴィルッカラはミラノ・トリエンナーレに3部門でグランプリを受賞。カイ・フランクがデザインした 《タンブラー2744》 は、1955年ニューヨーク近代美術館に所蔵される。苦難の時を超えて黄金期を迎ます。

カイ・フランク 《クレムリンの鐘 デカンタ KF 500(100 cl)》 1957年
ヌータヤルヴィ社製 1957年ミラノ・トリエンナーレ 型吹き 個人蔵


第V章: 1960・70年代 転換期

第V章: 1960・70年代 転換期 ―ティモ・サルパネヴァ、オイヴァ・トイッカ
1960年代製法として型吹きが普及、ティモ・サルパネヴァは氷のような表面を持つシリーズを考案。1968年タピオ・ヴィルッカラもまた、フィンランドの自然にインスピレーションを得ながら氷の肌理をもつシリーズを発表。国際的なポップアートの動向に、若手デザイナー、オイヴァ・トイッカのアート・ガラス作品はカラフルな色彩感覚が取り入れられます。

ティモ・サルバネヴァ 《祭事用グラス フェスティーヴォ 2140(40 cl)/2665》
1966-68年 イッタラ社製 フィンランド国立ガラス美術館蔵


第W章: フィンランド・ガラスの今 Art&Life

第W章: フィンランド・ガラスの今 Art&Life
おもに企業デザイナーに牽引されてきたフィンランドのガラスは、1990年代初頭より、ヘルシンキ芸術デザイン大学をはじめ、教育機関による職人デザイナーの育成が開始された。2000年を迎える頃には、企業デザイナーの数を圧倒的に個人作家数が上回ったのである。しかしながら、企業と若手デザイナーとのコラボレーションの機会もまた見直され、高品質で、時を超えたデザイン性に優れた、「生活の中の美」を提案し続けています。

ティモ・サルバネヴァ 《海 547.01》 1992年 ヴェニーニ社製 個人蔵
ティモ・サルバネヴァ 《島 526.30/526.31》 1991年 ヴェニーニ社製 個人蔵


お問合せTel:03-3479-8600
サントリー美術館公式サイト:http://suntory.jp/SMA/
主催:
サントリー美術館、朝日新聞社
特別協賛:イッタラ、スキャンデックス、フィンエアー(フィンランド航空)
協賛:三井不動産、エプソン販売、石塚硝子、サントリーホールディングス
後援:フィンランド大使館、フィンランドセンター、日本硝子製品工業会、日本ガラス工芸学会
特別協力:フィンランド国立ガラス美術館


参考資料:NEWS RELEASE No.11544、「サントリー美術館ニュースvol.242」、「GLAss DESIGN from FINLAND」カタログ他。
※写真撮影などの掲載は、主催者の許可を得て行っております。
※画像の無断転載禁止


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